2018年8月14日、日本政府は東京オリンピックに合わせて夏季の期間に限り、1kgを1200gとする「夏重さ」の導入の検討に入ると発表した。
官房長官は「夏重さの導入により夏季の過剰なダイエットを防止できる効果が期待できる。国民の健康のために確実に導入したい。」と”夏重さ”導入にかける意気込みを語った。
特に若年層では夏季の過剰なダイエットが恒常的に行われており、成長期に於けるダイエットが問題化していた。夏季に限り1kgを1200gをすることにより50kgの体重は約41.7kgとなり、多くの若年層が理想の体重を見掛け上達成でき、過剰なダイエットを防止する効果が期待できるとしている。
”夏重さ”導入を巡ってはその実効性が疑問視されていた。政府は”夏重さ”の表記/導入を法律で義務付け、違反した場合には懲罰的罰金を課すことを検討している。”夏重さ”で表記していない製品1つあたり1万円程度の罰金が有力視されている。この罰金制度が実現した場合、1万個の製品を”夏重さ”に非対応で出荷した場合、1億円の罰金が課されることになる。
突然の罰金付き”夏重さ”導入に対し産業界からは「夏の間だけ重さの基準が変わるのは困る。夏重さ基準の導入には製品のラベル変更からITシステムの更新など負担が大きい。夏重さが終了後の製品ラベルなどはどうするのか?」「現状のシステムだと取引の際のkgが表記の重さが”夏重さ”なのか”冬重さ”なのか区別できなくなる」と困惑の声があがっている。
夏重さ導入を主導した”夏重さ導入を実現する会”会長は重さ基準の変更による影響に対し「コンピュータなどの重さ設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはず」「重さ感覚の違いの問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはず」とした。
(フィクションです)
サマータイムならぬサマーウェイトだったら?というフィクションです。
時期によって「重さ」の基準が変わると困ります。「時間」の基準が変わるサマータイムは夏時間/冬時間への「切りかえ時」のみの問題に見えますが、コンピューターにとっては「重さ」基準の切り換えが行われた場合と同じような変更が必要になります。
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