ホワイトペーパーというものは基本的に宣伝の為に作成するものであって「危険なソフトオウェア15種」というホワイトペーパーも宣伝の為のホワイトペーパーでしょうね。PDFのダウンロードには登録が必要らしい(?)のでPDF自体は読んでいません。「危険なソフトがインストールされていないかチェックするにはこちらを見てね」といった旨の記述がPDFにはあるらしいです。
マーケティングではパブリシティーを有効活用するのは重要な事です。このPDFはマーケティング的には、少なくとも日本では、成功していると思います。自社製品の宣伝目的だったとしても有用な注意喚起も記載されているようなので「宣伝だからダメ」と言うことは無いと思います。
このPDFによると1位はFirefox 1.0.7だそうです。Firefoxは1.0系はメンテナンスされてませんよね。Google AnalyticsのログによればこのブログにFirefoxでアクセスしているユーザのうち約13%は修正済みの脆弱性があるFirefoxでアクセスしていると思われます。賛否両論あるようですが自分が使っているソフトウェアがメンテナンスされているか知っておく事は重要だと思います。多くのユーザは自分が使っているソフトウェアがメンテナンスされているものなのか、されていないものなのか気していないです。時にはこういった注意喚起も必要と思いますが、これらを目にするのは普通のユーザではなくコンピュータを生業とする人達がほとんどでしょうね…
アンチウィルスソフトは普通に使われるようになりましたが、インストールされているがメンテナンスされている物か、脆弱性を含まないかチェックするソフトウェアがあると非常に便利だと思います。アンチウィルスソフトのメーカにがんばってもらって追加機能として付けてほしいですね。ウィルスのシグニチャ更新に比べればかなり簡単(?)にデータベースの維持はできそうに思えます。
とろろで、このホワイトペーパーにMS製品が無いのは選択基準のせいらしいですが、IEが載っていないのは危険なことは周知の事実だからとか?IEが危険と書いても話題にならないからとか?(実際「IEが危険です」と書いても話題にならないでしょうね)しかし、ユーザ数なども含めて選択するなら最も危険なアプリはダントツでIEだと思います。
セキュリティ対策は全体的な整合性が重要ですから、バージョンが古くて危険なソフトウェアなってしまっているソフトがインストールされている場合に警告するアプリは必要ですね。何故今までメジャーになるような製品が無かったのでしょうね?
ところで自分で「よくあるバージョンが古くて危険ソフトウェアのトップ5リスト」を作るならこんな感じでしょうね。
– Webブラウザ
– Webブラウザのプラグイン(Flash、音声、映像再生のプラグイン)
– インスタントメッセンジャー(Skypeもこれに含む)
– メールクライアント
– PDFリーダ(Acrobat Readerだけでなく、Linux等で利用されているフリーPDFリーダにも脆弱性がある)
なんだかここに取り上げているホワイトペーパーと同じようなリストになりますね。