大阪の豊中では38.4度を記録したそうです。暑すぎる…
香川では水不足でお盆明けには本気で少なくとも夜間断水しそうな雰囲気です。先月に早明浦ダムを見に行ってきたのですが40%ほどの貯水率で香川では取水制限をしているにも関わらずかなりの量の水を放出しているようでした。渇水のため他の支流から流入はほとんど無いような状態でしたが吉野川には十分な水が流れていました。徳島県分の灌漑用水として水利権は香川の10倍ほどあったと思います。この既得権益分が十分な水量があった理由のように思えます。本当にダムの水がなくなったら困るのは香川だけでなく徳島の方も困ると思します。それにもかかわらず徳島県知事は「既得水利権の削減には県議会の承認が必要」と国土交通省の要請に応じなかったと新聞は伝えていました。地方自治エゴの一例ではないかと思いました。
地方自治のエゴと言えば「課税自主権」はエゴだと思います。地方自治体が勝手に税金を徴収できる課税自主権を改正憲法に入れようとする動きもあるようです。私は「課税自主権」には大反対です。税金を徴収できる項目は国が定め地方は「税率」のみ変更可能にするべきです。こうすれば住民が自治体毎の実効税率を簡単に比較できるようになるため「住民にとって便利」です。論理的に考えれば、一般市民は自治体に課税自主権は不必要と考えると推測できるのではないでしょうか?自治体毎に異なる税制や制度を持つと、非常に面倒な事になることはアメリカを見れば火をみるより明らかです。まねをするなら良いところだけまねして欲しいです。
課税自主権の付与は地方分権の一環らしいですが、地方分権をする前にやるべきことの多くが出来ていません。その筆頭は情報公開です。有るべき書類がなくなっても誰も処分されない、情報公開といっても黒塗りばかりの無意味な資料しか公開しない、など問題山積です。地方自治体やその外郭団体で10億円以上の横領があってもなかなか明らかにならない事例がいくつもあります。要するに今の仕組みはチェック機能が働くような仕組みになっていないのです。
確かアメリカの上院から選ばれた数名の議員は国の予算が不正に支出されていないかチェックするため仕組みがあったと思います。全ての情報を参照できる代わりに知り得た機密情報を漏洩すると終身刑になる、という仕組みになっていたと思います。まず、こういう良い仕組みを取り入れて欲しいものです。
チェック機能といえば郵貯・簡保マネーが本当に有用な事業、最低限でも破綻しない事業、に投資されているか正しくチェックできていません。チェックできるように民営化するはずが本当の目的については議論されていません。本気で真の目的を議論すると既得権益を持つ者からの反発が強くなるからなのだろう、と素人考えですが、と推測しています。野党も争点作りに反対しなければ、という流れで反対するのは日本という国を悪くするために貢献していると思います。来週には結論が出そうですが、どうなることやら…