FUD(Fear, Uncertainty and Doubtの事)を流したい訳ではないのですが、この記事はFUDと思って読んでください。専門家ではないので詳しい事は知りません。
さてRFIDのチップから情報を読み取るには電波を当てる必要がありますが、生体への影響って研究が進んでいないような気が… 大丈夫なのかな?と思い簡単に調べてみる事にしました。
調べるきっかけになったのは、どこの国か忘れましたがヨーロッパのどこかでは保育園は高圧線から結構離れた場所でないと作れないとか、直ぐしたには家が作れないとか規制されている事を知っていたこと、大阪の高圧線が非常に密集している地域では白血病や癌の発病率が高い事、冷戦時代旧ソ連がアメリカ大使館に対してマイクロ波を照射していた事などを知っていたからです。携帯電話の電波が数分で脳細胞の細胞膜を破壊していることはニュースで大きく取り上げられたので広く知られていると思います。
RFIDと言っても色々種類があり読み取り距離は色々あります。読み取り距離が短い場合はRFIDのリーダ/ライターが健康への影響はないと思います。しかし、読み取り距離の長い物には出力がかなり大きな物もあります。
周波数 通信距離 電波法
UHF帯(860M〜960MHz) 日本は利用不可*1,米国は7m,EUは3m 米国は4Wまで,EUは0.5Wまで
2.45GHz帯 日本は1m,米国は2m,EUは0.7/2m 日本は0.1〜1W,米国は4Wまで,EUは屋外0.5W/屋内4Wまで
出典:ITPro
無線LANの出力がピーク値22mW程、PHSが80mW、携帯電話が200~800mWであることに比べると大きな出力である事が分かります。電池を持たないICチップに電流が流れICチップの情報を読み取れるだけの電波出力を得る為には大きな電波をあてる必要があるのは当然と言えます。
無線電波の人体への影響についてによると、電磁界による健康ヘの影響を指摘する報告は統計精度が低い、結果に一貫性が無いなどの問題があるため信用性が低いとしています。イギリスで発表され話題になった「携帯電話で脳腫瘍になる」という説もラットによる実験で脳腫瘍の発生に及ぼす影響は無いとしています。このレポートを作成した社団法人日本電気制御機器工業会はRFIDを推進する立場にあるので健康に影響があるとするレポートを公開するとは思えませんが…
確かに一定以下の出力で適切な距離、離れていれば問題は少ないかも知れません。しかし、違法な電波出力で個人情報収集やマーケティングを目的にRFIDチップ情報の読み取りを行う人達が必ず現れると思われます。これなら大丈夫というデータではなく、ここまでやると影響があるというデータを取りこれくらいなら大丈夫、と言えるデータを取らなければ信憑性を疑いたくなります。
セキュリティ面でRFIDの危険性を指摘されている場面は頻繁に聞くのですが、健康面ではどうなんでしょうか?九州総合通信局の基準によるとかなり高出力でも生体への影響は大きくないとも読めますね。時間があるときにこれらのリンク先を読んでみることにします。
リンク:
電磁界と健康
電磁波ナビ
電磁波が健康に及ぼす影響について
電波防護ための基準
電波の生体への影響