PHPのStrict Sessionパッチ
のんびりしていた訳ではありませんが、PHP 5.4.1のブランチが作られたので慌ててStrict Sessionパッチを改訂しました。
master
https://gist.github.com/1379668
5.4
https://gist.github.com/2224196
5.3
https://gist.github.com/2224360
以前、Gistに入れていたパッチとの違いは、
- PSモジュール(セッションセーブハンドラ)のAPIを変更しないように修正
(これにより使っているハンドラが対策済みかどうかは見て分かるようには出来なくなりました。その代りにmemcacheなどのサードパーティのセーブハンドラのコンパイル済みバイナリとの互換性を維持しています。) - セッションIDのコリージョン(衝突)を検出
(三回リトライしてもコリージョンする場合はエラー。通常、三回もコリージョンすることはまずあり得ません。)
となります。
PSモジュールを書く方(ユーザセーブハンドラ含む)はセッションをOPENする場合にセッションIDが初期化済みか、チェックする必要があります。
と、ここまで書いてパッチに多少問題がある事に気が付きました。自動生成する場合はコリージョンを検出していますが、session_regenerate_id()で生成する場合はコリージョンをチェックしていません。session_regenerate_id()を呼んだ時もチェックしないと片手落ちなので近いうちに修正します。
パッチを書いていてsession_write_close()してsession_start()をした場合、おかしくなることに気が付きました。困っている人が居るか、バグDBを検索するとやはり数人からバグレポートされていました。この件は別途に対応する事にします。
パッチを使ってみてくださる方、大募集です。ZTS、Non-ZTSの両方でUNITテストは実行していますが、Webサーバでテストしていません。動いたら、Twiterなどで良いので教えてください。よろしくお願いします。
このパッチについては、こちらをご覧ください。これは私が書いているのでおかしな英語があった場合、教えて頂けると助かります。