年: 2005年

ブログに問われる書く技術、話す技術

リンク張りのブログでは、リンクと共にその内容の一部を引用するというスタイルが定着しつつある。何かの拍子にそういうブログにたどり着くと、この人は一体何がしたいのだろうかと思う。リンク先の内容をもって自分の意見としているのか、それともリンク先の内容では収まりきれない不満を表わしているのか。

ここもリンク張りブログに分類されてしまうのかも(笑

細かい話をすれば、これらの引用は「引用」になっていない。著作権法で認められるところの引用とは、何か本人が主張する主体部分の文章があって、それを補足するための「従」であることが前提となっている。主体がなく、ただ抜き出しただけでは、引用とは認められないのである。

と記述されていますが著作権法では「引用」に主従関係が必要とは書いてないようです。引用した文章の方が多い場合は引用と認められない、と主張しているように思えます。しかし、著作権法の引用とは次のように定められています。

(引用)
第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
2 国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。

(平十一法二二○・2項一部改正、平十五法一一九・2項一部改正)

ブログで行われている引用の多くは著作権法第三十二条の「批評」にあたる利用法と思われます。「これはよい(悪い)」「これは面白い(下らない)」だけでも批評と判断される場合がほとんどでしょう。

著作権法に基づいてこれらのブログ管理者に二次利用許諾契約を行ない、使用料を徴収することも可能なのかもしれない。

これより前に記述された理由のみのでは「使用料を徴収することも可能なのかもしれない。」と推定するには不十分と思います。FUDの一種と批評されても仕方ないかも?!

ところで「報道」目的の引用の場合、通常「主体」は含まれていません。「報道」に主となるような意見を追加した場合は「批評」になると思われます。報道には通常「主従関係」がないと考えられます。「二次利用許諾契約を行ない、使用料を徴収」しなければなりませんね?!

Momongaでautofs

NFSボリュームへのマウントはautofsを利用しているのですがMomonga Linux 2をインストールしたばかりの環境でNFSボリュームのマウントが非常に長い時間がかかるのでおかしいな、と思っていたらportmapperが動作していませんでした…マウントは出来ていたので直ぐに気が付きませんでした。

autofs(NFS)を使う場合、portmapの起動もお忘れなく。

chkconfig autofs on
chkconfig portmap on

100円の電気代で100キロ走行!

電気自動車で時速370kmというのもすごいですが実用的なスペック(?!)として驚いたのが

展示の目玉は、最高時速370キロを記録した8輪駆動の次世代電気自動車「エリーカ」。これが初登場だ。リチウムイオン電池を搭載し、100円の電気代で100キロ走行する。

と100円の電気代で100キロ走る、という事にびっくりしました。
どのような走行条件で100キロ走るのか興味があります。

紹介サイトは以下にあるようです。まで読んでませんが..

Home

http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000498.html によるとNHKの番組でポルシェとの比較をしたそうですが加速でも引けとらない、と記述されています。

他のサイトなどもざっと参照すると時速370kmで走るだけあって馬力換算すると800馬力ほどになるそうです。満タン(?)に充電するには家庭用電源で5時間ほどだそうです。

電気自動車をナメテマシタ…

Rails

Rubyを使っている方やMLを覘いている方(私はこちらです)はWebフレームワークのRuby on Railsをご存知と思います。Ruby使いではないのでMLをさらっと横目で見ている程度なので詳しくは知らなかったのですが

http://www.rubyonrails.org/

QuickTimeの紹介ムービーがあったので見てみました。10分ほどのムービーですが簡単にWebアプリケーションが作れる事が分かります。

Rails、面白そうですね。MLで盛り上がる訳ですね :)

VMWare5 と “_”

LinuxがホストOSの場合、デフォルトの状態では”_”(アンダースコア、アンダーバー、underscore、underbar)が打てないです。

~/.vmware/configに

xkeymap.keycode.211 = 0x073

で打てるようになりました。VMWareの再起動も必要ないようです。

クリックしてws5_manual_jp.pdfにアクセス

のP416「Linux ホストでキーボードのマッピング」も参考になります。

# GUIとSSHだけだと”_”が打てない事になかなか気がつかなかったです。

もんたメソッド

高橋メソッドに続く(!?)新しい(!?)プレゼンメソッドです。どうも一部(幅広く?)で大うけしているようです。

http://www.bricklife.com/weblog/000626.html

面白い。

http://antipop.gs/mt/archives/001313.php

などは短いスクリプトですが使えますね。

もんたメソッドは名前を募集中だそうです。

「誇張されているセキュリティリスク」

モバイルマルウェア、VoIPの危険性、無線ホットスポットへの懸念、規制遵守、スーパーワーム――これがGartnerが指摘した誇大宣伝されているセキュリティ問題トップ5だ。(IDG)

確かに誇張されているかもしれない、と思えるケースもあります。セキュリティ製品を販売するベンダーが今すぐ対応しなければならないリスクであると顧客が思えるようなマーケティングを行うのは当然と思います。ベンダーの宣伝を鵜呑みにするのは良くないと思います。

しかし、セキュリティリスクは誇張されている程度がちょうど良いのかも知れません。特に古くから知られているセキュリティホールに対するリスクは過小評価されている傾向があると思います。バッファーオーバーフロー、クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクションのリスクは過小評価されているのではないでしょうか?

追記:
書き忘れてはいけない古くから知られているセキュリティリスクを書き忘れてました。Webブラウザ、IRC、IMなどのネットワーククライアントのリスクはどう考えても過小評価されているとしか思えないです。

Advice for computer buyers

D. J. Bernstein氏のAdvice for computer buyersページを時々見ているのですが、5/14日に更新されていますね。

The 2005.05.14 standard workstation costs $552.

Bernstein氏とPCの好みは似ているので参考になります。Bernstein氏はECCメモリを持たないPCは買う価値が無いと考えているようです。私はパーツの入手状況から非ECCメモリのシステムも使っています。

$79 Asus K8V-X: PC3200 Socket-754 UATA/SATA 305mmx245mm motherboard with audio and Ethernet; includes 2 SATA cables, UATA cable, ATA cable, floppy cable
$55 Kingston KVR400X72C3A/512: 512MB PC3200 ECC memory in one DIMM

日本の実売価格はマザーボードが1万ちょっと、メモリが2万~2万5千円!

前から思っているのですが日本のECCメモリは高すぎません?!何故?

プログラミング言語ベンチマーク

RubyのMLを見てPython vs. Rubyのベンチマーク結果がRubyにとって良くないのでどう最適化するか?という旨のメール(件名はpython/ruby benchmark.)がありました。

RubyとPythonの比較
http://shootout.alioth.debian.org/benchmark.php?test=all&lang=ruby&lang2=python&sort=fullcpu

PHPとRubyの比較
http://shootout.alioth.debian.org/benchmark.php?test=all&lang=php&lang2=ruby&sort=fullcpu

PHPとPythonの比較
http://shootout.alioth.debian.org/benchmark.php?test=all&lang=php&lang2=python&sort=fullcpu

PHPとRuby/Pythonの比較結果は想定内ですね。

追記:Perlとの比較を忘れてました。
http://shootout.alioth.debian.org/benchmark.php?test=all&lang=php&lang2=perl&sort=fullcpu

少しだけ補足すると、このベンチマークに使われているアルゴリズムですがPHPが苦手な物ばかりです。(というよりこの手のアルゴリズムを実装するのにPHPを使うのは間違い。普通はC言語のモジュール使ってCで書くべきでしょう)多くのデータを取り扱わないと比較できないアルゴリズムもあるためN=250,000のベンチマークもあります。PHPの言語仕様的にN=250,000のハッシュは無理です(苦笑

これらのベンチマーク結果が良くない != PHPで記述したWebアプリケーションの性能が良くない

ですのでご注意下さい。

セキュリティと法律

まず断っておきますが私は法律に関して素人です。

最近、米国での顧客情報紛失事件が多くなっています。

米シティグループ関連企業、顧客情報390万人分を紛失

なぜ最近このような報道が多いのか気になっていたのですが、急に紛失事故やクラックに遭うケースが増えたはずがありません。

数日前になりますがBSデジタルでやっていた米国のABCニュースを見ていて理由が分かりました。カリフォルニア州で顧客情報等を紛失した場合、顧客に通知しなければならない法律が施行された事が最近の顧客情報紛失・盗難事件報道につながっているそうです。
# 購読しているセキュリティ系MLでも記述してあったとは思いますが
# 読み飛ばしてますね。

どのような法律か調べていませんが、違反するとかなりの罰金が科せられるのではないかと推測しています。

ところで、日本では食品の原産地や種別などを正確表示しないと罰金を科すJIS法が施行されました。施行前は最高1億円の罰金(1億以上の利益を得ていた場合はやり得!?)が話題になっていましたが不正表示犯罪の報道はあまり見かけません。昨日、キハダマグロをホンマグロと偽って販売し、少なくとも7000万円の不正な利益を得ていた会社が摘発されたと報道されていました。しかし、一般消費者の感覚として摘発されているケースが少なすぎるように思えます。

BSE問題では食のセキュリティに非常にうるさい日本ですが、遺伝子組み換え食品・原産地の適正表示など食のセキュリティに関係するJAS法は無いよりましですが役立っていないような気がします。

調査に必要となった費用は全て違反者から回収すればよいです。仮に罰金を払ったら会社が倒産する場合でも支払わせればよいと思います。泥棒に被害を弁償させたら破産するから弁償させない、という論理は通用してはならないと思います。しかし、JAS法の運用ではこの非常識な論理がまかり通っているような気がします。
# 私の勘違い?

# ちなみに昨日スーパーで「ししゃも」ではない魚が「ししゃも」と
# 表示されて販売されていました。

話は元に戻ります。もし日本で個人情報を紛失した場合、個人情報の持ち主に連絡しなければならない、という法律ができたとして米国並に紛失事件が明るみならないような気がします…

Serendipity – PHP Blog System

Blogツールの選択肢は多すぎてどれを選べば良いか迷う程ですがSerendipityというPHPで記述されたBlogシステムを知りました。

WYSIWYG HTMLエディタも利用できたり、全てのRSSとATOMに対応、イメージのリサイズサポート等、割と良くできていると思います。PHP5ならSQLiteをデータベースとして利用できるのでDBサーバ無しでも利用できる点が良いと思います。

Developer Team
Jannis Hermanns
Sterling Hughes
George Schlossnagle
Wez Furlong
Sebastian Bergmann
Garvin Hicking
Tom Sommer
Joyce Park
Christian Mühlhaeuser
Joseph Tate

開発者の名前を見るとPHPプロジェクトのコミッターが多いですね。
# 私が知らないだけで、全員コミッターかも知れませんが。

b2evolutionから乗り換えるには、統計情報、SPAM排除機能等が必要ですね。これらの機能はまだないようです。

HOTPHPPER

某社クーポンマガジンのような名前ですがPHP関連ニュースを集めたブログだそうです。

http://news.hotphpper.net/

PHP関連のニュース情報はじめまーす
PHPのアプリケーションやライブラリのリリース情報や、書籍の出版など何でも扱っていこうと思いますので、よろしくお願いします。

HOTPHPPERはどう発音するのか気になります :)

東芝の全自動洗濯乾燥機

昨年の秋、長年使っていた乾燥機の調子が悪くなったのを機会に東芝製の全自動洗濯乾燥機TW-80TBを購入しました。運悪く(本当は運良く!?)初期不良の製品にあたり配達してもらった直後に修理サービスを頼みました。

修理後にもいくつか問題点が発生した為、販売店のカスタマーサービスと交渉して別製品に交換してもらう事にしました。東芝製以外の機種への交換でも良い、と言うことでした。そこでナショナルのNA-V81と東芝のTW-130VBのどちらかにするか検討し、TW-130VBにしました。決め手は「自称、最も静音」「一回の洗濯乾燥の電気使用量(4000KWh vs 2500KWh)」でした。

TW-80TBはあまり静かとは思いませんでした。TW-130VBも音にはあまり期待していませんでしたが、脱水時により高速に回転するための風切り音を除けば、明らかにTW-130VBの方が音的には静かと思います。TW-80TBは脱水、乾燥時にゴトゴト音がする事が多かったのですが、TW-130VBの方がゴトゴト音がする事は非常に少ないと思います。

しかもネット販売では最安値が178,000円だったにも関わらず、YAMADA電機での実売価格は148,000円でした。
# NA-V81も148,000円でした。両方ともリストプライスは19万程だったと思います。

NA-V81は使った事が無いので評価できませんが、TW-80VBとTW-130VBのどちらかで迷ったら、多少の価格差はありますがその価値は十分あるのでTW-130VBをお薦めします。

# 最近の広告や店舗での価格は「価格保証競争」のおかげで
# 役に立ちませんね。

NvidiaのTwinView

MomongaLinux2でNvidiaのGeForce FX5200とFX6200でTwinViewオプション(Dual Head機能)を使ってみました。

結論から言うと動作しますが、怪しい動作をします…
使っているPCのチップセットなどと関係しているのかも知れませんが

Option “NvAGP” “1”

と設定してやっと安定動作しました。

xorg 6.8.2でTwinViewを設定して失敗している例が多くあるようで、私も設定に苦労しました。オプションの組み合わせで動作しない場合が多く、さらに動作不良を起こすと再起動しない限りコンソールさえも使えない状態になります。一見動作したように見えても直ぐに画面がフリーズしXが100%CPUを使い、カーソルは動くがCRTL+ALT+BSでのZapも効きません。SSHでログインしてXプロセスを殺しても再起動しないと画面表示は全く行われない、という悲惨な状態でした。

しかし、一旦動作する状態になると割りと安定している(?)のか数時間使った程度ではフリーズしたりしていません。OpenGLのスクリーンセーバーも普通に動作しています。どうしてもダメなら新しいカードを買う必要がありますね…

NvidiaのTwinViewを使っているユーザは少ないのか日本語の情報はあまり無かったような気がします。多分、あまり使われていない(?)のでしょう。もしxorg.confが欲しい方がいらしたらコメントを下さい。

PHP 5.1でgoto!?

なんだかPHP 4.4ブランチが出来たりして??と思っていたところ「goto文をPHP 5.1で!」と言う事でinternals@lists.php.netが盛り上がっています。

goto文が無くて困ることは無いのですが、あって困る事は沢山あります。自分だけがコードを書くわけではありませんしgoto文の乱用は簡単です。しかし、今まで無くて困らなかったのに何故今頃、という感じです。

万が一goto文がサポートされても使わないようにしましょう(笑