月: 2018年8月

セキュリティに拘ってもセキュアにならない – 開発環境セキュリティ

いくらセキュリティに拘っても安全にならない場合があります。その代表例はソフトウェアの開発環境です。そもそもセキュアにすることが無理な場合、別の対策を取る必要があります。

細かいセキュリティ対策を実施するより、本質を捉えて全体対策を行う方がより安全になる場合があります。開発環境はその代表例です。

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データのコンテクスト – セキュリティの基礎

コンテクストを知る、はデータを安全に扱う為に必須の基礎知識です。

よくある致命的な脆弱性を作る考え方は

  • コンテクストなんてどうでもよい。このAPIを使えば良い。

です。セキュリティ対策ではコンテクストが何であるのか?を正しく理解することが重要です。ここではコンテクストについて紹介します。

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プログラミングを覚えたら先ず知るべきコーディングプラクティス

プログラミングを覚えたら先ず知るべきコーディングガイドラインを紹介します。このブログではこれらのガイドラインを時々紹介していましたが、まとめて紹介するのは初めてだと思います。これから紹介するガイドラインはセキュアプログラミング/防御的プログラミング/セキュアコーディングと呼ばれる考え方に基づいたガイドラインです。

ここで紹介する考え方や基本はコンピューターサイエンティストらによって原理/論理から導き出された概念/考え方です。

論理的に出鱈目なセキュリティの考え方が当たり前かのように啓蒙され、脆弱なアプリケーションの作成を助長しています。最後にアンチプラクティスの例として紹介します。

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「フェイルセーフ」とは何なのか?

「フェイルセーフ」よく聞く言葉です。最近では「フェイルセキュア」1と言われることもありますが、基本概念は同じです。よく聞く言葉&簡単な概念ですが、割と広く誤解されている概念の1つに見えます。

フェイルセーフを一言で言うと

何かに失敗しても致命的な問題に至らないよう安全に失敗させる

これがフェイルセーフです。可能ならば「失敗/故障しても、失敗/故障の影響を受けないようする」場合もあります。ITシステムならRAID5や失敗時のリトライなどがこのケースです。

Wikipediaの定義では

フェイルセーフ(フェールセーフ、フェイルセイフ、英語fail safe)とは、なんらかの装置・システムにおいて、誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。またはそうなるような設計手法で信頼性設計のひとつ。これは装置やシステムが『必ず故障する』ということを前提にしたものである。

となっています。

こんな単純な概念は間違いようがないでしょ?

と思うかも知れません。しかし、ソフトウェア開発では当たり前に誤解されています。

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NHKのスマホセキュリティ対策と今のWebアプリセキュリティ対策は基本構造が同じ

NHKが紹介したスマホのセキュリティ対策には問題があると指摘がある、と少し話題になっていました。

ブログで指摘されているNHKが紹介した対策ページの問題点の概要は以下の通りです。

  • Androidの設定から「提供元不明のアプリ」のチェックボックスをオンにしてはならない、必ずオフにする、の説明が無かった。
  • セキュリティベンダー広報担当者の説明を長々と回りく引用し説明に終始し、インストールしないことが大事であるのに、インストールしてしまった場合の症状や攻撃手法を羅列した。
  • 「見覚えのないアプリは速やかに削除すること。そして、自分がどんなアカウントを利用していたかを確認し、パスワードを変更したり、企業に相談したりするなどしてほしい」などど、そもそもインストールしない、怪しいアプリをインストールできないようにする、の説明がなかった。

要するに著者は、最も根源的かつ基本的なセキュリティ対策である「検証もされていないダメなアプリを入れてはダメ」が抜けた上で、

▽セキュリティー対策ソフトを入れる。

などといった”遅すぎる事後対策”かつ”ベンダーの商売に利する対策”を啓蒙したことが問題である、との認識だと思います。

NHKが紹介した対策ページではスクリーンショット等も交えながら

▽アプリは公式アプリストアからのみダウンロードする。

としているのに、「提供元不明のアプリ」(Android 8ではアプリごとの「不明なアプリ」)のチェックボックスをオフにする、を説明しないのは何事だ!という事です。

確かにその通りだと思います。「提供元不明のアプリ」のチェックボックスは必ずオフにする、は一般スマホユーザーが何がなくてもいの一番にすべきセキュリティ対策でしょう。実際に「提供元不明のアプリ」インストールが原因で攻撃が多数成功しているのですから。

このスマホセキュリティ対策と同じようなことがソフトウェアセキュリティ対策で当たり前に行われている、と感じていました。手元の「危険なアプリの構造、安全なアプリの構造」(公開していません)の導入部分に追加したスライドを紹介します。

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