FirstにPHPのglobで任意コード実行の脆弱性、とあったのでCVSを見てみるとglob用のメモリ構造体を未初期化で使用しているコードが修正されていました。未初期化の構造体メモリを任意データで書き換える必要があるので、攻撃を行うには攻撃が可能となるメモリレイアウトを作る比較的特殊なコードが必要になると思われます。
任意コード実行の脆弱性として
Remotely Exploitable : Yes
Locally Exploitable : Yes
の割には
Rated as : Moderate Risk
となっています。これは攻撃可能なメモリレイアウト作成はあまり直感的ではないから、もしくはPoCレベルの通常では起こりえない状況用の攻撃コードのみ作成されているからだと思われます。
これはPHP5.2.3以下の脆弱性です。以下はHEADのパッチです。
http://cvs.php.net/viewvc.cgi/php-src/ext/standard/dir.c?r1=1.166&r2=1.167
見ての通り、1 linerパッチです。
PHP4のサポートが終了しますが「ディストリビュータのサポートは別途で長いから」とディストリビュータのサポートに期待している方も多いと思います。ディストリビュータがどの程度セキュリティパッチをサポートしてくれるのかちょうどよいベンチマークになると思います。