知らないと勘違いする「合成の誤謬」の罠
今回は情報技術者にも役立つ経済学の用語を紹介します。多くのWebアプリケーション開発者、もしかすると他の技術者も知らない合成の誤謬です。「合成の誤謬」とはもともとは経済学用語で、以下のように定義されています。 《 fallacy of composition 》個人や個々の企業がミクロの視点で合理的な行動をとった結果、社会全体では意図しない結果が生じること。…
TOP 10のセキュリティ対策 – NSA アメリカ合衆国編
前のエントリでオーストラリア政府のTOP 35のセキュリティ対策を紹介しました。NSA(国家安全保障局)のセキュリティ策も紹介します。米国の情報機関と言えばCIAが有名ですが、NSAも情報機関として大きな組織です。米国政府の情報セキュリティを担保する機関がNSAです。映画などでもよく出てくる情報機関なのでご存知の方も多いと思います。
攻撃者が”嫌う”セキュリティ対策とは何か?
「攻撃者が"嫌う”セキュリティ対策=効果的なセキュリティ対策」です。これに異論は無いと思います。 攻撃者が最も困るセキュリティ対策とは何でしょうか?それは境界防御です。なぜ境界防御が攻撃者が最も困るセキュリティ対策なのでしょうか?それはCWEやCVEを見ればわかります。CWEやCVEに登録されている脆弱性の多くが、境界防御で守れるからです。
標準と基本概念から学ぶ正しいセキュリティの基礎知識
今回は一部の技術者が勘違いしているセキュリティ概念の話です。技術者とはWebアプリケーションのソフトウェア技術者を指していますが、他の分野の技術者にも同じ勘違いが多いかも知れません。常識であるべき知識が常識でないのが現状のようです。全ての技術者が知っておくべきセキュリティの基礎知識です。 ソフトウェア開発には膨大な知識が必要です。目的(ソフトウェアを作ること…
間違いだらけのHTTPセッション管理とその対策
HTTPセッション管理はWebセキュリティの中核と言える機能です。Webセキュリティの中核であるHTTPセッション管理に設計上のバグがある事は少なくありません。今回のエントリはPHP Webアプリ開発者ではなく、主にWebフレームワーク側の開発者、つまりPHP本体の方に間違いがあるという話しです。Webアプリ開発者の回避策も紹介します。
SSL暗号を無効化する仕組み – BREACH, CRIME, etc
CRIMEやBREACHといったSSL暗号を無効化する攻撃を知っている方は多いと思います。しかし、今ひとつその仕組みや攻撃方法は理解されていないようです。原理は簡単で、直ぐに理解できると思います。Webシステムに関わる方であれば、正しくBREACH攻撃の原理と対策を正確に理解しましょう。全く難しくありません。簡単です!
PHP本体でタイミング攻撃を防御できるようになります
PHP 5.6からタイミング攻撃に対する対策が導入されます。メジャーなアプリケーションはスクリプトでタイミング攻撃対策が導入されていますが、PHP 5.6から簡単に対策できるようになります。
PHPのOpenSSL関数を利用して暗号化する例
色々やることがあってブログを更新できていませんでした。久々のブログはPHPのOpenSSL関数を使ってAES-256-CBCを使って暗号化する例です。今時のハードウェアとソフトウェアならハードウェアAESが利用できるので普通はAES-256-CBCで構わないでしょう。
メール送信のセキュリティ
昨日はHTTPヘッダーのセキュリティについて解説しました。SMTPはHTTPと似た構造を持つため、メールを送信する場合も似たような問題が発生します。
HTTPヘッダーインジェクション
テキストインターフェース処理の基本でもう書いてしまいましたが、今回はHTTPヘッダーインジェクションの解説です。