PHPのエラーレポートレベルはphp.ini設定のerror_reportingで設定されています。
PHP5から追加されたE_STRICTで「あれ」と思われるかもしれない状況があるので書いておきます。
PHP5でE_ALLをerror_reportingに設定してもE_STRICTレベルのエラーは報告されません。デフォルト設定ファイルではE_STRICTは無視されるようになっています。
error_reporting = E_ALL | E_STRICT
と設定しないとより厳しいエラーチェックが行われません。
開発時には言語が用意しているエラーチェックを出来る限り多く使用するべきです。しかし、E_STRICTレベルのエラーレポートを行う設定を行った場合に問題が発生する場合があります。次のコードがどのように処理されるか考えると分かります。
<?php
error_reporting(E_ALL); // E_STRICTは不必要
class foo {
var $bar;
}
?>
E_STRICTで報告されるエラーには”var”宣言されたプロパティにpublic/private/protectedを使用するよう推奨するエラーがあります。このエラーはコンパイル時に発生するため、スクリプト中でerror_reporting関数を使ってエラー報告レベルと変更してもE_STRICTエラーを無視できません。E_STRICTエラーが有効な環境で、error_reporting関数で確実にE_STRICTエラーが発生しないようにするには、E_STRICTエラー出力を抑制するには最初に読み込まれるファイルのコード中にE_STRICTエラーが発生しないしerror_reporting関数を使用してエラー報告レベルを変更しなければなりません。
# E_STRICTは開発時だけ使う、という方針がお勧めです。
# PHP4用に作ったアプリの修正は手間な場合は、INSTALL
# ファイルなどにE_STRICTは無効にするよう書くだけでも
# 良いかもしれません。
備考:
E_NOTICEレベルのエラーは全て実行時に発生するエラーであるため、E_STRICTの様な問題は発生しません。念のため。
追記:
今時のPHPアプリケーションならE_STRICTエラーも発生しないようにプログラムを作成すべきす。