PHP 5.5.0がリリースされました。
PHP 5.5のリリースにともないPHP 5.3の開発は終了し、今後一年間セキュリティフィックスのみが提供されます。
PHP 5.3/5.4で動作するPHPアプリケーションのほとんどはそのまま動作しますが、非互換な変更を含むリリースです。ChangeLogやマイグレーションガイドを利用してアップグレードが必要です。
個人的に特にお勧めしたい新機能はPHP 5.5から含まれるcrypt関数のラッパー関数であるpassword_hash関数です。この関数を利用すると、PHPのバージョンアップをするだけで互換性を維持しつつ最適なパスワードのハッシュ化が可能になります。
バイトコードキャッシュモジュールであるOpcacheも標準モジュールとして配布されるようになりました。OpcacheはZendOptimizer+としてZend社が商用製品として配布していましたが、Zend社から提供され標準バンドルされることになりました。APCとは全く別のモジュールなので注意してください。OpcacheはソースコードからビルドすればPHP5.3/5.4でも利用できます。
気になる性能ですが様々な最適化で少し速くなっています。
OpcacheはAPCより多少性能が良いです。元々Zend社が作っていたので特にZendFrameworkとは相性が良いようです。
ところでセッションアダプション脆弱性の修正は時間ができたらマージできる物を用意します。と、いうことでまだ少しお待ちください。