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SquirrelMailのコードが改竄される

(Last Updated On: 2007年12月16日)

追記: 攻撃が目的の改竄だった模様です。
http://blog.ohgaki.net/index.php/yohgaki/2007/12/16/squirrelmail-1

—-

http://squirrelmail.org/index.php

によると、12/8にSquirrelMail 1.4.12のコードが改竄されていたようです。

While we believe the changes made should have little impact, we strongly recommend everybody that has downloaded the 1.4.12 package after the 8th December, to redownload the package.

The code modifications did not made it into our source control, just the final package. We are currently investigating older packages to see if they were also compromised.

攻撃用のコードは含まれていなかったようです。攻撃コードが含まれなかったのであれば、攻撃者は「パッケージを改竄してどの程度で改竄された事実が判明するかを検証する」等の目的を持っていたのだと思われます。

GNUのFTPサーバがクラックされた事例を思い出します。MD5などのシグニチャは必ずチェックするようにした方がよいのは当り前ですが、MD5やSHA1ハッシュの重要性を再認識してもらうにはよい機会かもしれません。

混乱を避けるためにSquirrelMail 1.4.13がリリースされています。
http://squirrelmail.org/download.php
新しいパッケージはGnuPGでもサインされています。

gpgでサインされた署名をチェックするには鍵を取得しなければなりません。gpg署名の確認方法を書いておきます。パッケージとそのパッケージに対応したgpg署名をダウンロードします。

[yohgaki@dev download]$ gpg –verify squirrelmail-1.4.13.tar.bz2.sig
gpg: 2007年12月15日 02時17分49秒 JSTにDSA鍵ID F8FD1F73で施された署名
gpg: 署名を検査できません: 公開鍵が見つかりません

鍵がないので署名が検証できません。鍵ID”F8FD1F73″で署名されているので取得します。

[yohgaki@dev download]$ gpg –keyserver pgp.nic.ad.jp –recv-key F8FD1F73
gpg: 鍵F8FD1F73をhkpからサーバーpgp.nic.ad.jpに要求
gpg: 鍵F8FD1F73: 公開鍵“Jonathan Angliss <jon @netdork.net>”を読み込みました
gpg: 最小の「ある程度の信用」3、最小の「全面的信用」1、classic信用モデル
gpg: 深さ: 0 有効性: 1 署名: 0 信用: 0-, 0q, 0n, 0m, 0f, 1u
gpg: 次回の信用データベース検査は、2009-02-05です
gpg: 処理数の合計: 1
gpg: 読込み: 1

この公開鍵を利用してもう一度チェックすると正しい署名であることが確認できます。

$ gpg –verify squirrelmail-1.4.13.tar.bz2.sig
gpg: 2007年12月15日 02時17分49秒 JSTにDSA鍵ID F8FD1F73で施された署名
gpg: “Jonathan Angliss <jon @netdork.net>”からの正しい署名
gpg: 別名“Valcor <valcor @netdork.net>”
gpg: 別名“Netdork Abuse <abuse @netdork.net>”
gpg: 別名“Netdork Sales <sales @netdork.net>”
gpg: 別名“Netdork Support <support @netdork.net>”
gpg: 別名“Jonathan Angliss <jon @squirrelmail.org>”
gpg: 別名“Netdork Security <security @netdork.net>”
gpg: 別名“Jonathan Angliss <jangliss @aaxchange.com>”
gpg: 警告: この鍵は信用できる署名で証明されていません!
gpg: この署名が所有者のものかどうかの検証手段がありません。
主鍵の指紋: 676A 1701 665B E343 E393 B8D2 2B83 E814 F8FD 1F73

警告が表示されているのは先ほど取得した公開鍵にサインしていないからです。「“Jonathan Angliss <jon @netdork.net>からの正しい署名」となっているので問題ありません。気になる場合は公開鍵を署名すれば警告メッセージは表示されなくなります。

公開鍵の署名は以下のリンクが参考になります。
http://homepage.mac.com/mio_rhapsody/gnupg/GnuPG_ShellScript.html#SignKey

Categories: Security
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