X

Pythonも危ない…

(Last Updated On: )

MOPBでPHPのセキュリティホールばかり書いているので「PHP本体のコード、最低だね」と思われているかも知れません。他の言語でも「最低」なコードは探せば いくつでも見つかると思います。今日、full-disclosureに投稿された記事です。

Description:

The source of python contain a various modules, the zlib module contain a minigzip tool, ( * minigzip is a minimal implementation of the gzip utility. ).

Source error:

the error was found in:
– void file_compress(file, mode)
because the use of strcpy() is inapropriatly


#define MAX_NAME_LEN 1024
[..]
void file_compress(file, mode)
char *file;
char *mode;
{
local char outfile[MAX_NAME_LEN];
FILE *in;
gzFile out;

strcpy(outfile, file);
strcat(outfile, GZ_SUFFIX);

the function file_compress() was called by main() function.

Proof of concept:

if you want test the vulnerability try:
$ minigzip `perl -e “print ‘A’x1050″`

— starcadi

教科書に書いてあるstrcpy()スタックバッファオーバーフローに脆弱です。固定バッファ&長さチェック全くなし…. そう言えばMOPBでもこれとほぼ同じ脆弱性が解説されています。偶然なのか、関連があるのか興味があるところです。

(備考:もしかすると作者はファイル名が関数にわたるまでに開いてみるので長すぎるファイル名は渡せない、と考えたのかも知れません。作者のシステムではMAX_NAME_LENとシステムの最大パス名が同じだったのかも知れません。いずれにせよ、危険なコードを書いてしまう考え方です)

モジュール作者の能力の問題もあるかも知れませんが、スクリプト系言語とは言えプログラミング言語なので「自分で自分の首を絞める」ようなコードには対応していない場合も多いと思います。バッファオーバーフロー脆弱性を使わなくてもスクリプトだけでいくらでも悪意をもった行為が行えます。言語なので多少のバッファオーバーフローくらいは問題にならない、と考えている開発者も多いと思います。言語とその言語のモジュール型ライブラリにどの程度のセキュリティを達成させるか?微妙な問題です。

しかし、一つ一つは小さな問題(このPythonの脆弱性も重要度としては「中」レベル)でもスクリプト系言語とそのモジュールはメモリ管理エラーが無い方が望ましいと思います。小さな脆弱性でも組み合わせて重大な影響を与える攻撃が可能になる場合は多いです。Pythonの場合、バッチではなくGUIアプリケーションも多いのでユーザがZIPファイルを開いたら、攻撃コードが実行された(例えば、4321ポートで接続を待つ)などとなりかねないです。Webの場合も同じようにZIPファイルを扱うアプリには、同様の攻撃が行えるかも知れません。

PHPの場合、特殊で多くの共有型Webホスティングサービスで利用可能である事、「自分で自分の首を絞める」コードにもある程度対応してしまっている事から問題を複雑にしています。この結果、PHPの場合は他の言語よりも高いレベルのセキュリティを求められていると思います。

以前、mod_phpと悪意を持った外部プログラムを組み合わせて利用するとApacheのログの読み書きが自由に行える脆弱性が公開されていました。アドバイザリではmod_phpだけ記載されていましたが、この脆弱性もmod_phpに限ったことではありません。mod_python, mod_perl, mod_rubyでも同じ事が可能です。

Month of Python/Perl/Ruby Bugs (Python/PerlはMOPBですね)してくれないかな…

Categories: Security
yohgaki:
Related Post
Leave a Comment