PHPで開発したり、記事を執筆する時には色々な環境で試したい場合があります。自分の環境で試すのも良いですが、Webサイトにコピー&ペーストで試せると便利です。あまり知られていない(?)ようなので紹介します。
これから紹介する2つのサイトはどちらもPHPコードを貼り付けて実行するサービスです。コードと実行結果は保存され、ユニークなURLが作成されます。ソースコードは公開される事になるので、公開して良いコードだけに利用できます。
メールリストやブログなどで、実証コードを見せたい場合などに便利です。
3v4l.org
一度にほとんどのリリース版PHPで実行し、実行結果に差分がある場合に表示されます。色々なバージョンの実行結果を比べたい場合には非常に便利です。もう一度書きます。コードは保存されるので注意して下さい。
色々なバージョンで実行するだけでなく、実行速度・メモリ使用量も計測できます。
PHPの言語エンジンを開発する人以外にはあまり有用ではないかも知れませんが、OPコードのダンプもできます。
http://3v4l.org/ZTHDR/vld#tabs
codepad.viper-7.com
一応、開発版が試せる、となっていますが今は更新されていないようです。特定のバージョンで試せるのでちょっとしたチェックには便利です。こちらもコードを実行するとユニークなURLが生成され、コードが保存されます。
codepad.org
こちらはPHPだけでなく、C、C++、D、Ruby、Python、Perlなど様々なコードを実行できます。こちらのサイトは公開と非公開を選択できます。
repl.it
こちらにはPHPはありませんが、JavaScript、CoffeScriptなどが実行できます。
PROVE Environment
手前味噌ですがソースコードが公開されるのは困る。単純なスクリプトではなく、アプリを色々なバージョンでチェックしたい、という場合もあると思います。
これはサービスではありません。ダウンロードして使います。RHEL6 x86_64用にプレビルドしたPHPがRPMパッケージ化されています。PHP RPMパッケージに含まれるモジュールのほとんどがlibphp5.soに入っています。Apacheも入っているので、直ぐにWeb環境で動作確認できます。ソースコードも一式入ってるので、コンパイルし直して使う事もできます。そもそもはPROVE for PHPで使う為に作ったパッケージですが、使わなくても利用できます。
古いCentOS/Scientific LinuxのPHPパッケージをインストールする為にはレポジトリから手動でダウンロードする必要がありますが、これらもレポジトリの中に入っています。yumのダウングレードオプションを使って任意のバージョンのPHP RPMパッケージをインストールできます。
CentOS6 x86_64の環境から
sudo yum install http://download.provephp.com/pub/prove2/6/x86_64/prove-release-el6-2-3.noarch.rpm
注:書いた時点でのリリースパッケージです。最新のリリースパッケージはサイトで確認してください。
でレポジトリを登録し
sudo yum install --enablerepo prove-el6-testing prove-env prove-env-devel
注:test用のレポジトリを有効にするため –enablerepo prove-el6-testing が必要。
でインストールします。prove-env, prove-env-develはそれぞれ800MBほどあるRPMパッケージなので注意してください。ファイルは全て/opt/prove-env/ディレクトリ以下にインストールされます。
http://www.provephp.com/ja/manual/prove-env
に簡単な説明を書いています。
インストール後に
rpm -ql prove-env
を実行すればどうなっているかおおよそ分かると思います。
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