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出力対策”のみ”のセキュリティはアンチプラクティス

「しっかり出力対策”だけ”するのがセキュリティ対策のベストプラクティス」とする考え方1があります。しかし、これはベストプラクティスどころかアンチプラクティスです。 アンチプラクティスをベストプラクティスと勘違いしている限り、満足のいくセキュリティ対策(=リスク管理)は不可能です。セキュリティ対策は総合的なリスク対策です。「これ”だけ”やれば良い」とするセキュ…

PostgreSQLを使うならZFS

PostgreSQLを使うならZFSで決まりです。数値で明らかです。ZFS以外を使うのは論外なくらいの性能差があります。 (さらに…)

PostgreSQL 10のICUコレーションとJIS X 4061

PostgreSQL Advent Calendar 9日目用のエントリです。 PostgreSQL 10のICUコレーション(照合順序)サポートの概要と基本的な使い方は以下のエントリに記載しています。ICUコレーションの使い方は以下を参照してください。 https://blog.ohgaki.net/postgresql-10-icu-locale-col…

PostgreSQL 10のICUコレーションを使うと日本語を普通にソートでき、更に文字順序までカスタマイズできる

PostgreSQL 10からICU(International Components for Unicode)のロケール/コレーションがサポートされました。 これまでサポートされてきた、libcのja_JPロケールの貧弱な日本語ソート機能とは比べ物にならないくらい高機能な文字比較をサポートしています。日本語や他の言語での照合順序を柔軟に変更できます。 マト…

セキュリティ対策が論理的に正しいか検証する方法

全てのセキュリティ対策は緩和策だと考えるべきです。これは個々の対策が完全であるか検証することが容易ではないからです。例えば、SQLインジェクション1つとっても本当に完全であるか?検証することは容易ではありません。プログラムが本当に思っているように動作するのか?検証する研究は、まだまだ研究段階です。 しかし、容易ではないからといって諦める訳にもいきません。不完…

本当にプリペアードクエリだけを使っていますか?

'SELECT '.pg_escape_idetifier($_GET['col']).' WHERE '.pg_escape_identifier('tbl').' ORDER BY '.pg_escape_idetifier($_GET['col']) SQLクエリにはプリペアードクエリを使いましょう!と言われて久しいです。私もプリペアードクエリを積極的…

SQLインジェクション対策 総”習”編 – 第五回関西DB勉強会

第五回 関西DB勉強会でお話しさせて頂いた SQLインジェクション対策 総”習”編 の公開用資料をSlideShareにアップロードしました。私のセッションを気に入って頂けた方が多かったようで何よりです。 関西DB勉強会、面白かったです。久々にお会いできた方もいました。超満員でもう少しで入りきれないほどでした。また参加できれば、と思っています。 P…

コンピュータは数値さえ正確に扱えない

コンピュータで数値を正確に扱うのは「実は結構難しい」です。つまり「コンピューターは数値を正確に扱えない」という事です。「コンピューターが数値を正確に扱えない?!何を言ってるんだ?!」と思った方は是非読んでみてください。 (さらに…)

SQL識別子のエスケープ

SQLの識別子(テーブル名やフィールド名)はプリペアードクエリではエスケープできません。最近の開発者はSQLの"パラメーター”には注意を払うようになったので、SQLパラメーターによるSQLインジェクションはかなり少くなってきました。 この結果、相対的にSQL識別子によるSQLインジェクション脆弱性の割合が増えています。実際、私がコード検査を行っているアプリケ…

StackExchangeが攻撃されたReDoSの効果

StackExchangeがReDoS攻撃に遭いサイトがダウンした原因をStackExchangeのブログで紹介していました。 PHPへの影響があるか試してみました。結論を書くと、脆弱な正規表現を使っていて攻撃者が入力をコントロールできる場合、簡単に攻撃できるようです。PCRE、Onigurumaの両方で試してみましたがどちらも脆弱でした。 参考:正規表現で…