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Adobe Readerの脆弱性は1月から攻撃に利用されていた

(Last Updated On: 2018年8月14日)

Adobe Readerのセキュリティフィックスは2008/2/7にリリースされました。

http://www.adobe.com/support/security/advisories/apsa08-01.html

APSA08-01 Adobe RreaderとAcrobat8のセキュリティアップデート公開 02/07/2008

しかし、次の記事によるとこの脆弱性を利用した攻撃は1月から始まっていたとしています。

http://www.cio.com/article/182055/Attacks_Aimed_At_Adobe_Reader_Acrobat_Flaws_Intensify

In January, iDefense noticed that the malicious PDF document was being delivered through malicious banner advertisements.

この攻撃は悪意のあるバナー広告を利用し、バナーにアクセスしてPDFファイルをダウンロードし開いてしまうと、Zonebac(Symantecの名称)と呼ばれるトロイの木馬がダウンロードされるとしています。
# プラグインで自動的に開いてしまう設定のブラウザは少なくない

2006年から既知のプログラムであり、通常のアンチウィルスソフトで検出可能と思われます。トロイの木馬は実行しなければ被害は発生しないので実際に被害が発生したケースは少ないと考えられます。

追記:
整数オーバフローで任意コード実行だそうです。かなり危険度は高いと考えた方が良いようです。上記の記事では観測された攻撃はダウンローダーでダウンロードしただけだった、考えるべきでしょう。少なくともバナーをクリックしたらPDFが表示されたり、表示されかけた方は念入りにシステムをチェックするべきだと思います。もしステルス型のルートキットなら見つけるのはかなり難しいとは思います… 管理者権限で利用していなければルートキットのインストールやシステム関連設定の変更は難しいのですけどね…

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