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スイス政府の「民間防衛」

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スイス政府が作成した「あらゆる危険から身を守る 民間防衛」を紹介しているページをたまたま見つけました。この本の存在は聞いたことがありますが、キャッチフレーズは知りませんでした。「あらゆる危険から身を守る」といったキャッチフレーズに反射的に「ワンクリックで購入する」しました。

スイスが外国を侵略しないが侵略もさせない、としている永世中立宣言をしている国であることは良く知られていると思います。国際紛争解決の手段として戦争を放棄している日本とは、ある意味同類の共感を得る国でもあります。そんな国が国防の為に国民に配っている本であれば一読に値すると思い購入しました。まだ、本は来てもいないし、読んでいないので無責任と言われるかも知れませんが、民間防衛を紹介しているページで引用されている部分の一部を紹介します。引用されている内容は、日本がとるべき態度、日本で起こっている状況、だと思えてなりません。

われわれを取り囲む国々が武装し続ける限り、われわれは国家の防衛を怠ることはできない。

当然の論理です。犯罪がなくならない限り、警察をなくせないのと同じです。

われわれは、にせ平和主義者たちが、武装するのをやめないでいることを確認している。われわれの信念は誠実なものである。われわれは、だれ一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。

独立を保ち、主権を守ることは簡単な事ではありません。それは世界史を少しでも勉強すれば、誰でも解る事です。よく「日本は平和ボケしている」と言われます。日本の自治体が行っている「無防備都市宣言」をスイスの方に聞くと、どのような反応をするのでしょう。

もし外国勢力がスイスを攻撃しようと欲しているのなら、彼らは、スイスの報道機関の態度が仮に友好的であったとしても攻撃をかけてくるだろう。大切なことは、われわれ国民が、外的のどのような圧力にも、どのような脅しにも、屈することなく反撃できるように、毎日心がけていることである。
 われわれは、自己の運命は自分自身で決定したいと、他人に指図されたくないと、常に願っている。

“友好”だけ考えた外交を行えば、日本の国益が守れる、と考えている報道が多すぎです。日本の国益には国民の生命、財産、権利や尊厳も含まれています。国益と言うと外交だけであり、個人の生活に直接影響しない、などと考えているのは間違いです。

新聞、出版物、ラジオ及びテレビは、このような心理戦争の段階に於いては、まさに決定的な役割を果たすものである。そのため、敵は、編集部門の主要な個所に食い込もうとする。われわれ国民はこれに警戒を怠ってはならない。敵を擁護する新聞、国外から来た者を擁護する新聞は、相手にしてはならない。われわれは、われわれの防衛意識を害するあらゆる宣伝に対して抗議しよう。

「敵を擁護する新聞」「国外から来た者を擁護する新聞」「防衛意識を害する宣伝」ばかりなのが日本の新聞ではないでしょうか?新聞だけでなく政党ですら「敵を擁護する政党」「国外から来た者を擁護する政党」「防衛意識を害する政党」ばかりなのが日本の政党ではないでしょうか? 戦争は無い方が良いに決まっていますが、日本を敵国として扱ってる国ばかりに囲まれているのが日本です。

全体主義諸国による大規模な“平和攻勢”において、彼らは、スイス国民の幸福を願い、また、人類の、より一層の幸福と安全のために、われわれと協力しようと言っている。全てが結構ずくめである。われわれは、世界の全ての国と平和に生きること以上に、何を希望することもない。しかしながら、われわれの知っているこれまでの経験は、われわれ自身の運命を他人に再びまかせてはならぬ、ということを教えてくれる。
 われわれに対して、外国から次のような呼びかけがある。
 まず、スイスの兵士をそれぞれの家庭に帰そうではないか。国境に集結していても無駄ではないか。家庭に、なすべきことが待っている、と。
 これに対して、われわれは次のように答える。
 それはわれわれ自身の問題で、他国の知ったことではない、と。

日教組が行っている教育のキャッチフレーズ「教え子を戦場に送るな」その物です。「平和攻勢」は日教組を含む左翼団体が良く行っています。不思議なのは、日本を守っている自衛隊と米軍への抗議は頻繁に耳にするのですが、日本を敵国と位置づけている北朝鮮が日本人を拉致しても、弾道ミサイルを日本の上空を超えて打ち込んでも「平和攻勢」を行う団体は抗議しません。同じように、中国の核兵器を積んだ原子力潜水艦が領海侵犯しても、米軍の為に特別に狭い領海を設定している津軽海峡を中国の駆逐艦が横断しても、「平和攻勢」をかける団体が中国政府に抗議したとニュースを聞きません。本当に平和を望むなら、日本を敵国として軍備を行っている国に対して抗議すべきでしょう。

民間防衛」を読むのが楽しみです。多くの日本人が読めば日本が変わる本なのかも知れません。

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