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セキュリティ標準

7PK – APIの乱用とは?

7PKとは「Seven pernicious kingdoms: a taxonomy of software security errors」の略でソフトウェアセキュリティ領域の分類の一つです。CWEのビューのCWE-700としても利用されています。CWE-700となっているので、ISO 27000などのセキュリティ標準で要求される「セキュアコーディング」…

7PK – セキュリティソフトウェア ≠ ソフトウェアセキュリティ

CWE-700としても知られる7PK(7つの悪質な領域/王国)のIEEE Explorerの論文解説では、「セキュリティ機能(Security features)」はソフトウェアセキュリティではない、としています。 Software security isn't security software. All the magic crypto fairy du…

開発者必修の7PKとは?

7PKという用語を聞いた事がある開発者も多いと思います。7PKは業界標準のソフトウェアセキュリティ分類です。まだの方はこれを機会に是非覚えてください。CERT Top 10 Secure Coding Practicesと同じく開発者全員に必修の用語と概念と言えます。何故なら、CERT Top 10 Secure Coding Practicesも7PKも知…

MITREがCWEを大幅更新 〜 セキュアコーディング対応を強化 〜

CWEはセキュアなソフトウェア開発を行う開発者にとっては欠かせない情報源です。2019年1月3日にCWE (Common Weakness Enumeration - 共通脆弱性タイプ) 3.2が公開されました。大幅更新と言える内容になっています。 この更新を一言で言うと「セキュアコーディング対応の強化」でしょう。 (さらに…)

CWE-20は知られているか? 〜 開発者必修のNo.1脆弱性のハズが知られていない 〜

CWE-20とは何か?と聞かれて即答できる開発者は多くないと思います。そもそもCWEとは何か?もあまり知られていないかも知れません。 実はCWE-20 不適切な入力バリデーション はソフトウェアセキュリティで最も重要な脆弱性とされています、CWEのみでなく情報セキュリティ標準的に情報セキュリティ関連法的にも。 ※ CWE: Common Weakness E…

IPAは基礎的誤りを明示し、正しい原則を開発者に啓蒙すべき – その2

 IPAは”旧セキュアプログラミング講座は更新しない”とWebサイトに記載していましたが、次のブログで「IPAは旧セキュアプログラミングガイドの基礎的誤りを明示し、正しい原則を開発者に啓蒙すべき」と指摘したところ修正されたので第二弾です。 ※ 2018年3月に指摘し、少なくとも秋頃には修正されていました。因みに現在セキュアプログラミング講座はCER…

危険なコードを書くメカニズム

世の中のソフトウェアには危険なコードが埋もれています。これがセキュリティ問題の原因になっています。なぜ危険なアプリケーションが書かれるのか?その仕組みを理解すると、対策が可能です。 (さらに…)

セキュリティ対策の目的

何度か同じテーマで書いているのですが改めて簡単にまとめます。 適切な「目的」でなかったり、間違った「目的」を設定してしまうと目的を達成が困難になります。目的の設定/定義は重要です。 (さらに…)

リスク分析とリスク対応をしよう

情報セキュリティ対策 ≒ リスクの分析、対応と管理、としても構わないくらい情報セキュリティ対策にとってリスク分析は重要です。体系的にまとめられたセキュリティ対策ガイドラインなら、どれを見ても記載されています。 情報システムは「モノ」(物と人)、「ネットワーク」、「ソフトウェア」で出来ています。それぞれリスクを分析、対応、管理する必要があります。 当然、ソフト…

究極のセキュリティ要求事項とは?

前のブログでリスク分析について書きました。リスク分析方法を書く前にセキュリティ要求について書きます。ISO 27000では6つのセキュリティ要素が情報セキュリティに必要であるとしています。 Confidentiality - 機密性Integrity - 完全性Availability - 可用性Reliability - 信頼性Authenticity -…

データ検証をしない仕様には「脆弱性名」を付けた方が良いのでは? – 未検証入力

危険な脆弱性であっても名前を付けないとなかなか認知してもらえない、といったことがよくあります。「データ検証をしないアプリ仕様」は危険で脆弱な仕様ですが、基本的な対策を実装しない危険性はあまり認知されてないと思います。例えば、とんでもないGDPR制裁金を支払うといったリスクが高くなります。 名前が必要なのかも知れません。 実は新しく考えなくても既にOWASPが…

なぜWebセキュリティはここまでダメなのか?

インターネット上に16億件の企業ユーザーのメールアドレスとパスワードが公開されている、とニュースになっています。ほとんどの漏洩元はこれらの企業ではなく、他の一般公開されているWebサービスなどのアカウント情報漏洩※だと考えられています。 この事例から、非常に多くのWebサービスが情報漏洩を伴うセキュリティ問題を抱えているにも関わらず、気がつくことさえも出来て…

OWASP TOP 10のセキュリティ対策

できれば全体をよく読む方が良いのですが、まとめとして対策を一覧できるようブログにしました。引用は2017年版 OWASP TOP 10からです。 (さらに…)

プライバシーの8原則

日本はOECD加盟国としてOECDプライバシー8原則を尊重する国です。OECDプライバシー8原則とは1980年にOECD(経済協力開発機構)で、個人情報保護の基本となる原則として定められました。 1980年頃には企業のオンライン化と顧客情報の集積が進むに伴い、個人のプライバシー情報を無制限に企業が利用することへの懸念が高まっていました。先進国間でプライバシー…

攻撃可能面(アタックサーフェス)の管理 – セキュリティの基本

Attack Surface (攻撃可能面=攻撃可能な箇所)の管理はセキュリティ対策の基本中の基本です。あまりに基本すぎてあまり語られていないように思います。 攻撃可能面を管理するには先ず攻撃可能な箇所がどこにあるのか分析(=リスク分析)します。その上でできる限り攻撃可能な箇所を削減(=リスク削減)します。攻撃可能面の分析と管理とはリスク分析と管理です。セキ…