サイボウズが自社製品にMySQLを採用したそうです。MySQL ABとパートナー契約を結んだ、という事らしい。確かMySQLの商用ライセンスは250ユーロ程だったと思いますが、サイボウズもライセンス販売で商売しようという事なのでしょうか?
MySQLのコマーシャルライセンスのページにも書いてある通りサイボウズのケースは商用ライセンスが必要な事例にあたります。
MySQLのクライアント用のlibmysqlはオープンソースライセンスの場合、GPLライセンスであるためlibmysqlにリンクしているアプリケーションは完全ソースコードをGPLで公開しなければならない事になります。今までGPLとプロプライエタリなライセンスのデュアルライセンスのソフトウェアを開発してビジネスをするメリットを考えたことはありませんでした。「GPLはパックマン」と批判される関連製品のGPLライセンスによる完全なソースコード公開が必要な仕組みを利用して、自社製品をライセンス料を支払わずに利用している企業を見つけライセンス契約を結ぶと共にパートナーにし製品を販売する、というビジネスモデルは成り立ちますね。
まさかサイボウズがMySQLのライセンスがGPLであること、さらにGPLライセンスの内容をよく知らずに製品を開発して… と言う企業としては悲しい結末ということではなければと思いますが、どうなんでしょう?
# ヨーロッパではFirewall件がGPLライセンス違反で裁判になり
# 完全なソースを公開することで最近和解してましたね。
# PostgreSQLならBSDライセンスなのでこんな心配は無用ですが..
# 断っておきますが、私はPostgreSQLエバンジェリストです。
# しかし、アンチGPLライセンス派ではありませんし、
# 仕事ではMySQLも使っています。MySQLが特に嫌い、
# という事でもないです。
追記:
https://shop.mysql.com/?sub=vt&id=software
によるとトランザクション( InnoDB )をサポートするMySQLのライセンスは500ユーロ、InnoDBをサポートしない場合は250ユーロだそうです。
ITMediaの「GPLはパックマン」の記事ではBill Gates氏が何を批判していたか分からないですね。最近、php-devにlibnmzがGPLライセンスであるためモジュールをPHPに含めることができない、という問題が発覚しました。そのとき私が書いたメールにGPLと商用製品の問題について記述しています。
最近ではサンのJ・シュワルツ、オープンソースライセンスのGPLを批判にあるようにSUNの会長がGPLを批判してますね。
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