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2006年はIEが安全に使えた日はまだ0日!?

(Last Updated On: 2018年8月14日)

【追記】

他のWindows XP+IE6の最新環境で試してみました。
ダウンロードした.htmファイルを開いてJavaScriptが実行されてもクッキーは表示されませんでした。表示しなかった環境はほとんど何も触っていない状態のWindows XP+IE6環境です。クッキーを表示するのは普段使っているノートPCのWinXP+IE6最新環境です。何か原因があるはずですが今のところ動作の違いの原因は分かっていません。参考までにIE関連で何が入っているかというと

-Google Toolbar (page rank付き)
-Norton Internet Security
-Java(JRE1.5)

が入っています。これらはクッキーを表示しないPCの環境には入っていません。少なくとも手元の環境では脆弱性が再現するWinXP PC1台と再現しないWinXP PC1台がありました。

そこでVMWare5でWinXP SP2をインストールした直後の状態のクローンを作成して試してみました。Windows Updateを全て適用、全ての更新が正しく適用されている事を確認後、「ファイルを開く」でJavaScript付き.htmを開いてみたところクッキーが表示されました。クッキーにアクセスできる脆弱な状態が普通なのか?それとも普通(?)はクッキーにはアクセスできないのかどちらなのでしょうね?

他にCSSXSS脆弱性が直っていないらしいので、どちらにしろ結局IEが安全では無い日は昨年から続いていますが。

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IEで意図しないJavaScriptが実行される問題の話です。
この問題は4月の定例パッチの直前に明らかになったので修正できなかった問題と思われます。結果として昨年末から既知の脆弱性があるままの状態が継続しています。

IEが拡張子ではなくデータの内容によって適当(と言うより不適切)に処理してしまう事は有名ですが、この問題は拡張子を優先してしまって問題になったケースと言えると思います。.htmを拡張子に持つファイルを送信する際にContent-Dispositionにattachment指定しても、これを無視してinlineでhtmlとしてファイルを処理してしまい(?)クッキーが漏洩してしまいます。今月のMSの定期更新にはこの件に関する修正が無いようだな、と思っていましたが修正されていないようです。

Googleはこの問題の為に.htmファイルをzipに圧縮するようにしたようです。

脆弱性のデモサイトがあります。

http://xs.vc/content-disposition/

にどのような動作になるかテストでるようになっています。
まず、ここにアクセスすると

SECRET=12456767890

とサイトが設定したクッキーがJavaScriptのAlartダイアログボックスで表示されます。ページ中の添付ファイル(Content-Disposition: Attachment)の.htmはAttachmentであるのでダウンロードされ、サイトが設定したクッキーを表示できるべきではありません。しかし、パッチ適用後のIEでも添付ファイルを開くと添付ファイル中のJavaScriptが実行され

SECRET=1234567890

とJavaScriptのダイアログが開いてしまいます。(Firefoxをデフォルトのブラウザにしている方はIEをデフォルトブラウザに変更してから試してください)

つまりこの脆弱性を利用すると、.htmファイルを添付できるサイトのクッキーを盗めてしまいます。.htmファイルを添付できる仕様のサイトはGoogleの様にzipに圧縮する等の対策を行わないとクッキーを盗まれます。ユーザとしての自衛は簡単で.htmファイルは「開かず保存してから見る」と大丈夫です。

この仕様(というかバグ)はWebメールや添付ファイルをサポートする掲示板、CMS、Wiki、バグ管理システム等で影響があります。私が現時点で把握している最新版IEのセキュリティ上の問題はこれだけです。IEセキュリティのリサーチをしている訳ではないので他にも脆弱性があるのかも知れません。他にあったら是非教えてください。

とにかく、私にが知る限りでも2006年になってからIEが安全に使えた日(攻撃可能な既知の問題が無かった日)はまだ無いです… 残念…

Categories: Computer Windows
yohgaki:
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