PHPではリモートファイルインクルード脆弱性でよく知られている問題ですがなかなか無くならない問題です。探してみるとPerlアプリにも同類の脆弱性が結構見つかるかも知れません。(Perlの場合はローカルのファイルしかインクルードできませんが)
2007/6/19のfull-disclosureに「local File Include Vulnerabilities in YaBB <= 2.1(all version)」と題するメールが投稿されていました。PHPならリモートファイルインクルード脆弱性となる典型的なコードが紹介されていました。
—Sources/Subs.pl:1529—
if (-e “$langdir/$use_lang/$what_to_load.lng”) {
require “$langdir/$use_lang/$what_to_load.lng”;
}
—end—
Perlでもシステムのどこかに攻撃用のPerlコードを保存できれば任意のコードを実行できるようになります。YaBBは名前からも分かるようにBBSアプリなので攻撃用コードをアップロードするのは容易なのかも知れません。もしかして、この種の問題は知られているようで知られていない??
Googleで”Powered By YaBB”で検索すると日本語ページで16900、サイト全体で136万ページヒットしました。アバダや投稿がファイルとして保存されている場合、攻撃は簡単だと思います。(コードを見たことがないので予想です)
追記:
なぜ攻撃が簡単かというと -e によるチェックはヌルバイトインジェクションに脆弱だからです。基本的にファイルの先頭にperlコードを書き込んで保存できる個所があればどのようなファイル名であってもインクルードできます。-eはfile_exists()に書き換える必要がありますがPHPプログラマにとっては常識なはず(?)の動作です。